沖縄なんくるみー

誰が植えたわけでもなく勝手に生えた樹木や野菜・果樹――。沖縄で自生するっていいじゃない⁉

沖縄の「祖国復帰」あるいは「沖縄返還」が政治の焦点として、アツく語られていた1970年前後の時代。日本「本土」で、それに疑問を投げかけるとともに、「復帰」「返還」に真っ向から異を唱え、抵抗した沖縄出身の若者を中心とするグループがいた。沖縄返還協定が審議される国会の議場で爆竹を鳴らし、「返還粉砕」を訴えた、国会決起闘争(いわゆる「国会爆竹事件」)で知られる沖縄青年同盟である。

当時の大方のマスコミの受け止め方は、「神聖なる国会」「爆竹」「議会制民主主義の破壊」などの文言に象徴されるように、「沖縄返還粉砕」「復帰反対」の声などほとんど問題にならず、むしろ「批判」「罵倒」される取り組みであった。

ただ、この「事件」の裁判の冒頭、被告たちが沖縄語(ウチナーグチ)を使ったことに対して、裁判所が沖縄語使用を禁止し、「日本語」の使用が強制したことから、「沖縄語裁判」として話題になった。

これについては、あらためて記すことにする。

 

昨日の参議院沖縄選挙区でオール沖縄伊波洋一氏がかろうじて当選した。

沖縄だけでなく、日本全体が「保守化」していく中での伊波氏が当選である。

対抗する保守側は辺野古新基地建設に賛成を表明していただけに

結果が注目されていた。

当初は圧勝かと思っていたが、開けてみれば3千票弱という僅差。

全国では自民党が圧勝、改憲勢力も三分の二を超える。

「こんな日本に誰がした」と嘆いたところで、どうにもならない。

沖縄は「こんな日本」と道連れしないといけないのでしょうか?

 

 

 

内閣府の「西銘大臣ビジョン」

新聞報道によると内閣府は5月31日、「強い沖縄経済の実現に向けた」ビジョンを発表した。特に強化すべき分野として(1)観光・リゾート(2)農水産業・加工品(3)IT関連産業(4)科学技術・産学連携などの4つの分野をあげ、「沖縄の総合的な振興をさらに後押し・加速化し、強い沖縄経済の実現を図っていく」という。

発表したのが沖縄選出の西銘大臣。参議院宜野湾市・県知事などの選挙に向けたプロパガンダの要素が強いのではないか。

そう思うと、取り立てて問題にするほどのことでもないが、納得できないのは、策定のいきさつである。玉城知事は「事前に県に対して、必要な意見照会がなく唐突感を持つ」と不快感を示したとされる。

沖縄の経済政策を決めるのに、肝心の沖縄の意見を聞かないというのは、いったいどういうことか。たとえば、国が他都道府県の経済政策(神奈川県とか千葉県などどこでもいいが)を決めるのに、当の自治体の意見を聞かないで決めることがあるのか、はたまた許されるのか。

「沖縄」だからそうしたとしか思えない。大げさに言えば、植民地的な政策決定過程である。知事はもっと抗議してもよかったし、「県民」も、政府のそのような姿勢を許してはいけないのである。

まさに沖縄のアイデンティティが問われている。

梅雨がなかなか明けません

沖縄のコロナも高止まりして減少する気配もないが、今年の梅雨はいつにも増して雨量が多いように感じます。

そんな中で気持ちも沈むが、気分転換に何かいいことないかなあと思いついたのがブログ。でも、作り方は分からないし、「はてな?」と迷って、早速、ネットであれこれ検索し、たどり着いたのが「はてなブログ」。

さて、何を書こうか、いつまで続けられるのか、などなど考えても始まらないので、ともかく書いてみることだ、と言い聞かせて始めることにした。

"nankurumii"(ナンクルミ―)とは沖縄語で、とくに植えたわけではないが、何処からか種が飛んできて自然に生えた植物のこと。自生とか野生の意味である。

ナンクルミーに倣って、気の向くまま、思いのままに書き続けていこうと思う。