沖縄なんくるみー

誰が植えたわけでもなく勝手に生えた樹木や野菜・果樹――。沖縄で自生するっていいじゃない⁉

沖縄タイムスの記事(2024.4.3)によると、日本文化人類学会が「アイヌ民族の遺骨の不適切な取り扱い」など、これまでの研究のあり方について、謝罪の意を表明する声明を4月1日付で発表したという。

遺骨などを遺族の同意なしに持ち出す(盗掘する)事例は、アイヌ同様、沖縄でも見られたもの。かつて京都大学の研究者が、今帰仁村にある百按司墓(琉球第一尚氏関係の遺骨が祀られている)から多くの「遺骨」を、まさに植民地的な感覚で持ち出し、研究の「材料」として、今なお、「保管」している。

その系統の子孫などが「遺骨返還訴訟」を起こし、昨年、結審している。判決では「まもなく百按司墓からの遺骨持出しから100年を迎える。今この時期に、関係者が話合い、解決へ向かうことを願っている」と付言に記してはいるものの、返還を求める原告の訴えは退けている。

ヨーロッパ列強がかつての植民地国から略奪した文化財などは、もとの国・地域に返還するという動きが、近年、出てくるようになった。

日本は、アイヌの人々の粘り強い取り組みにより、「民族」として認めるようになってきたが、沖縄については、なおも植民地政策を続けていくのだろうか。